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みなさんは「デリケートゾーン」と聞いて、どんなことを思い浮かべますか?
かゆみ、黒ずみ、におい….
人それぞれさまざまなお悩みがありますが、実はデリケートゾーンと聞くと「脱毛」を連想する女性がとても多いのだそう。なかには「パートナーのために脱毛した方がよいのかな?」と悩むひともいるのだとか。
これまで数々の女性のお悩みに向き合ってきたコスメキッチンバイヤー・中條さんに、アンダーヘアの脱毛に向き合う「心構え」を伺いました。
ー最近、アンダーヘアの脱毛に関心を持つ女性が増えたように感じます。そもそも、アンダーヘアは脱毛した方がよいものなのでしょうか?
必ずしもしなければいけないというものではありませんが、無くすことによるメリットがたくさんあるのでオススメです。そもそも毛というのは、臓器などからだの大切な部分を守るために存在しています。脳を守るために頭髪があるのですが、アンダーヘアも体温調整が主な目的となっています。
ーアンダーヘアは大切な生殖器を守るために生えている、ということですね。
はい。一方で、デリケートゾーンはその名の通りとっても繊細な部分にもかかわらず、アンダーヘアがあることでとても過酷な環境にさらされているのも事実。毛が密集していることによってムレやすくなり、尿や便がぬぐいきれずに雑菌が繁殖してしまう、さらにはそれがにおいのもととなってしまう、なんてこともあります。そうしたトラブルを誘発させないためにも、アンダーヘアを適切に処理し、風通しの良い状態をぜひ体験してもらいたいですね。
ー老後の介護のことを考えて脱毛しておいた方がよいのでは、なんていう話も耳にしますよね。
そうですね。もちろん、高齢になると自然と毛が薄くなるというケースもありますが人それぞれだと思います。また、50代、60代などの若いうちに介護が必要となる場合もあるかもしれません。
排泄の世話をして頂く時を想像すると、アンダーヘアに付着した便や膣周りの恥垢などを適切に処理してもらうのは本人以外ではとても困難な介助です。予めアンダーヘアがない状態にしておくという選択は将来を見据え快適にすごす要因の1つと考えます。
ー介護をしてくれるひとのことを考えて脱毛をしておく、という視点も大切なんですね。
まだまだ先の話とするのではなく、現時点でも快適さなどから考えてもらえたら嬉しいですね。大切なのは、自分自身が健やかに過ごすためにケアをする、ということです。例えば、セックス時のアンダーヘアの挟み込みや不快感、日ごろの蒸れや擦れ、においなど、アンダーヘアが無いことによって解消できることもたくさんあります。体温調整はショーツの素材や衣服などでカバーができますし、入浴文化のある日本は清潔さを保ちやすい環境だと思います。パートナーのために脱毛をしよう、将来介護をしてくれる人のために処理をしておこう、というだけでなく、自分自身にとって、どのような状態が清潔さが保たれ、心地よく過ごすことができるのか。ぜひ考えてみていただきたいなと感じます。
≪プロフィール≫
コンシェルジュ/企画・バイヤー
中條 直子
2005年マッシュビューティーラボ入社
コスメキッチン創業メンバーとして携わり、2010年よりバイヤーを担当、コスメキッチンのオーガニックセレクトの幅を広げる。多くのブランドの導入や立ち上げを経験し、オーガニックブランドの魅力的な生産背景や製品誕生のストーリーを多くの方へ伝える事、豊富な知識で肌のメカニズムから商品をご紹介することを得意とし、社内では教育担当やセミナー活動も行う。自身は3児の母でもあり、女性ならではのお悩みにも向き合う。
≪プロフィール≫
フリーランスライター
太田 冴
フリーランスライター。金融機関に8年間勤めた後に退職。30歳で早稲田大学大学院修士課程に入学し、日本企業で働く女性管理職の働き方について研究。2022年3月修士号取得。現在は、女性をエンパワメントしたいという思いのもと、フェムテック系スタートアップでも勤務している。
SNS:@sae8320